海外挙式の場合、自分たちの衣裳と同じくらい、もしかするとそれ以上に悩ましいのがゲストの衣装ではないでしょうか。
私はオーストラリアのパームコーブでの挙式でしたが、かなり悩み、直前まで二転三転しました。
新郎新婦の衣裳も大事ですが、ゲストのほうが一般的に人数が多いのでゲストの衣裳で集合写真の雰囲気ががらりと変わります。そして海外挙式の場合、国内とは違って「普通はこう」のようなものがないので、余計に悩んでしまいます。
今回はゲスト、とくに親の衣裳についての基本と、さまざまなパターンについて私の検討結果を記載していきます。
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海外挙式のゲストのドレスコードで最低限守ったほうがよいこと
上述したように、わりとどんな服装でも違和感がないのが海外挙式ですが、次のことは最低限守っておいたほうが、後々後悔しないと思います。
ゲスト間で服装の格式を揃える
例えば、新郎側の親族がアロハシャツ、新婦側の親族がフォーマルだったら統一感がなく写真撮影でもごちゃごちゃしてバランスが悪く感じます。アロハとフォーマルは大げさかもしれませんが、例えば新郎新婦の父親のジャケットやネクタイありなしも重要な違いになってきます。
統一感がないときの一番の問題は親族の気持ちです。「こっちはカジュアルで来たのに向こうはフォーマルだった、恥ずかしい…」と思う方がほとんどではないでしょうか。そんなことにならないためにも、新郎新婦はしっかりとドレスコードを決めて伝えあげたほうがよいです。
挙式場所に合った服装にする
例えば熱帯地域の海岸リゾートでの挙式で、父親モーニング、母親留袖だとせっかくの解放感溢れた景色のなかで重苦しくなってしまいちょっとアンマッチです。それに着ている側も暑くて挙式どころじゃないと思います。
逆に、格式ある教会での挙式にノーネクタイノージャケットで参列するのもマナーとしていかがなものかと思います。
現地の雰囲気(カジュアルなのか、フォーマルなのか)と、気候へ配慮した服装を決めていくとよいと思います。
現地への持ち運び、着付けの利便性
ゲストの服装がかさばるものであればあるほど、持ち歩くのが大変です。もちろん必要に応じてきちんと持参してくれると思いますが、海外旅行はただでさえ大荷物になりますし、少しでも負担を軽減できるとよいですよね。
さらに一人では着られない留袖等を考えている場合は、現地での着付けの手配ができるのかも検討の必要があります。
靴は革靴かパンプス
服装は後述の通りいろいろなパターンが考えられますが、教会、チャペルで挙式する場合は靴はあまり選択肢がありません。男性は革靴、女性はパンプスになるかと思います。カジュアルな挙式でも、スニーカーやサンダルはマナー違反となることが多いです。
ドレスコード例①モーニングと留袖
父親がモーニング、母親が留袖のスタイルは国内なら最も定番で正統派のドレスコードになります。今のご両親世代の方にとっても一番馴染みがあるパターンですね。
挙式自体に格式高さがでて、いわゆる結婚式らしい結婚式になると思います。
自前のモーニングや留袖をお持ちの方であれば着付けの心配だけカバーできれば大丈夫ですが、レンタルや購入が必要な場合は新郎新婦の衣裳と一緒に検討の必要があります。
海外挙式の場合でモーニング、留袖を着用する場合のデメリットとしては、上述の通りかさばること、着付けが必要なこと、暑いことです。
個人的にはせっかくの海辺での結婚式なのでもっとカジュアルにしたいと思い、正装は候補から除外しました。
ドレスコード例②モーニングとワンピース
こちらも定番の組み合わせです。ヨーロッパの格式高い教会等での挙式ではこんな感じになるかなと思います。
リゾートウェディングの場合も、母親が留袖ではなくロングドレスやワンピースにすることでそこまでの違和感はなくなるかなと思います。持ち運びもしやすいですし。
バージンロードを歩くにあたり、父親には正装でいてほしい!という方にはこの組み合わせはベストかなと思います。
ただし南国地域ならモーニングはかなり暑くなるので現地の気候も十分考慮したほうがよいです。
また、レンタルや購入先の検討もお忘れなく。
私はモーニングへのこだわりはそこまでなく、常夏のケアンズでモーニングを着てもらうのも酷だったのでこの組み合わせも候補から除外しました。
ドレスコード例③礼服とワンピース
モーニングから格式を少し下げて礼服という手もあります。
これならあえてレンタルや購入をしなくても自前のもので事足りるというメリットがありますね。モーニングほどじゃなくても、それなりに正装がいいという方向きです。礼服は普通のスーツよりも黒さが濃いのできちんと感はでると思います。
ただし南国挙式なら暑いことに変わりはありません。
私は礼服もリゾートウェディングには重いかなと思い、これも選択肢から除外しました。
ドレスコード例④スーツとワンピース
礼服ではなくスーツにすればだいぶカジュアルになります。ジャケットとネクタイがあるだけでカジュアルすぎずほどよいきちんと感もでます。
ネクタイの色も、王道の白にしたり、結婚式のテーマカラーを決めて揃えたりすることもできますね。
ただしちょっとビジネス感が出るのが気になる人は気になるかも。私はこの点が気になり、スーツも候補から外しました。
ドレスコード例⑤ジャケットにスラックスとワンピース
だんだんカジュアルになってきました。これはスーツのようにスラックスとジャケットを揃えたものではなく、スラックスとジャケットはバラで着るビジネスカジュアルなイメージの服装です。
ちょっとお洒落なジャケットを着てもらうのも素敵ですし、ノーネクタイでも違和感がありません。
暑ささえ気にならなければフォーマルすぎずカジュアルすぎずなところがいいという方には向いていると思います。
ただし、色を指定しない限りグレー、ネイビー、ベージュなどばらばらとしてしまう可能性があるので、統一感を重視したい場合には不向きです。
個人的にはほどよいカジュアルさでイチオシの組み合わせになりますが、両親世代だと「そんな服装もってない」と言われてしまう可能性も。
私たちは、直前まで二転三転しましたが結果的にはこのドレスコードに決まりました。
ドレスコード例⑥長袖Yシャツにスラックスとワンピース
リゾートウェディングならジャケットなしでも大丈夫です!暑さを優先的に考慮するならジャケットなしがゲストにとっては一番嬉しいかもしれません。ジャケットがなければ荷物も少なくて済みます。
ネクタイはあってもなくても違和感なし。するならネクタイピンを使用したほうがきちんと感がでると思います。
シャツはカラーシャツにすればよりカジュアル感が出ます。
ただし、エスコート役の花嫁の父親はちょっとカジュアルすぎてジャケットがないと気になってしまう方もいるかと思います。
ノージャケットにするなら、思いきってカジュアルに寄せてしまったほうがよいかもしれません。
ドレスコード例⑦半袖Yシャツにスラックスとワンピース
よりリゾート感を出すなら半袖シャツもありです。カラー指定でゲストにいろいろな色を着てもらえば華やかになりますし、白のシャツにすればきちんと感が出ます。
そしてなにより涼しいのが南国挙式の場合にとても嬉しいポイントです。
マイナスポイントとしては、エスコートしてもらうときにお父さんが半袖ということ。気にならない人は気にならないでしょうが個人的にはちょっと抵抗があり。
ドレスコード例⑧アロハシャツにスラックスとムームー
ハワイでの挙式ならアロハシャツやムームーもいいですね。アロハシャツはハワイでの正装ですから結婚式でも安心して着用できます。
アロハシャツには白のスラックスかチノパンを合わせると爽やかな感じになってよいと思います。両家で柄を揃えると統一感があってよさそうです。私が利用したワタベウェディングではアロハシャツの販売も行っていました。
ムームーはアロハシャツの生地で作ったマキシ丈ワンピースです。こちらもワタベウェディングで用意がありました。ハワイアンで素敵ですよね。腕の露出が気になる場合はストールなどを羽織ってもよさそうです。
ドレスコード例⑨アロハシャツとサマードレス
ムームーをサマードレスにしても素敵です。南国リゾート感があって華やかな雰囲気に。
サマードレスのいいところは帰国後もお出かけするときに着れるところです。
女性陣はカラフルなサマードレスにすれば賑やかな雰囲気になりますね。
ケアンズ挙式での服装は?
ここまでいろいろな服装パターンについて考察してきましたが、ケアンズ挙式では結局なにがよいのでしょうか。
・ケアンズは常夏・ビーチ挙式
ということを踏まえると、個人的には上記⑤~⑦のどれかがおすすめです。あとは両家の希望も取り入れて決めていけばよいかと思います!
素敵なウェディングをお迎えください♪
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